先日の記事(Galaxy Z Fold6/Flip6 展示開始!)でお伝えしたとおり、Galaxyの新作折りたたみスマホがGalaxy Harajukuに展示されている。
個人的に気になるのが、薄さ/軽さが特徴の「vivo X Fold3」との違いだ。
本記事では「Galaxy Z Fold6」の展示機と手持ちの「vivo X Fold3」を実機比較するとともに、スペックをまとめる。
実機比較

右:vivo X Fold3
幅・高さともに、vivo X Fold3はGalaxy Z Fold3より一回り大きい。
展開時:
vivo X Fold3 142.69×159.96×4.65mm
Galaxy Z Fold6 132.6×153.5×5.6mm
折畳時:
vivo X Fold3 72.7×159.96×10.2mm
Galaxy Z Fold6 68.1×153.5×12.1mm
両機種とも角の丸みが少なく、メインディスプレイは四角い。アスペクト比はvivoのほうが、正方形に近い。
展開時:
vivo X Fold3 20.9:18.549
Galaxy Z Fold6 20.9:18
折畳時:
vivo X Fold3 21.1:9
Galaxy Z Fold6 22.1:9
外側のサブディスプレイは、Galaxyのほうが縦長で、vivoは一般的なスマホのアスペクト比に似ている。

筆者は今まで7台の折りたたみスマホを購入してきたが、「もう少し大きければよいのに」と感じることが多く、比較的大きなvivo X Fold3は理想的なサイズだと思っていた。ただ、Galaxy Z Fold6の実機に触れてみると、意外にも「ちょうど良いな」という感覚だった。

右:Galaxy Z Fold6
薄さ・軽さはvivoの勝利。
vivo X Fold3 10.2mm,219g
Galaxy Z Fold6 12.1mm,239g
側面が湾曲しているぶん、持ち心地はvivoの方が良好。ただ、Galaxyの重量バランスも悪くなく、角張ったデザインの割には手に馴染んだ。

手前:Galaxy Z Fold6
メインディスプレイの折り目は同等クラスと言って良いだろう。前作「Galaxy Z Fold5」からかなり改善され、両者とも現状最高峰になった。
個人的な感想としては、全体的なビルドクオリティはGalaxy Z Fold6が優れる印象だ。なんというか、持った時や開閉する際の安心感が強い。
スペック比較
「Galaxy Z Fold6」と「vivo X Fold3」のスペックを表でまとめた。
※表は横スクロールできます
vivo X Fold3 | Galaxy Z Fold6 | |
---|---|---|
CPU(SoC) | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxy |
メモリ(RAM) | 12/16GB LPDDR5X | 12GB LPDDR5X |
ストレージ | 256/512GB/1TB UFS 4.0 | 256/512GB/1TB UFS 4.0 |
寸法 | 折畳時:72.7×159.96×10.2mm 展開時:142.69×159.96×4.65mm | 折畳時:68.1×153.5×12.1mm 展開時:132.6×153.5×5.6mm |
重量 | 219g | 239g |
ディスプレイ | タイプ:AMOLED サイズ:[外:6.53インチ][内:8.03インチ] アスペクト比:[外:21.1:9][内:4:3.55] 解像度:[外:2748×1172][内:2480×2200] 画面占有率:[外:90.92%][内:91.77%] リフレッシュレート:120Hz | タイプ:AMOLED サイズ:[外:6.3インチ][内:7.6インチ] アスペクト比:[外:22.1:9][内:20.9:18] 解像度:[外:2748×1172][内:2160×1856] 画面占有率:[外:?%][内:?%] リフレッシュレート:120Hz |
カメラ | 50MP広角 50MP超広角 50MP2倍ポートレート 32MP外側インカメラ 32MP内側インカメラ | 50MP広角 12MP超広角 10MP3倍望遠 10MP外側インカメラ 4MP内側インカメラ(Under Display) |
バッテリー | 5500mAh 有線80W | 4400mAh 有線25W+無線 |
防水・防塵 | IPX4 | IP48 |
初期OS | OriginOS 4 | One UI 6.1.1 |
発売日 | 2024年3月26日(中国) | 2024年7月24日(グローバル) |
価格 | 6999人民元~(中国) ≒152,230円~ | 249,800円~(日本) |
その他 | Wi-Fi 7,Bluetooth 5.3,NFC | Wi-Fi 6E,Bluetooth 5.3,NFC |
vivo X Fold3のチップ(SoC)は、一世代前の「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載。対するGalaxy Z Fold6は、通常版よりクロックアップされた現行モデル「Snapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxy」を積んでいる。日常利用において違いを感じる場面は少ないが、今後AI処理等で差が付く可能性も考えられる。
なお、上位モデル「vivo X Fold3 Pro」は「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載。こちらと比較ほうがフェアかもしれない…。
Galaxy Z Fold6は、内側のインカメラが画面内蔵型(Under Display Camera)であるため、視覚を遮られることなく大画面を楽しめる。

充電周りは、Galaxy Z Fold6がQiワイヤレス充電に対応するものの、容量と速度は遅い。
そして最も重要と言える価格は、Galaxy Z Fold6が最低構成で249,800円に対して、vivo X Fold3は約152,230円(6999人民元)と10万円程度の差がついている。
そもそも販売地域が違うし、単純比較できるものではないことは承知。この2機種で迷っている方は少ないかもしれないが、個人的に気になったので、まとめてみた次第だ。
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