皆様は大事なデータをバックアップしているだろうか。
筆者は、我ながらしっかりとバックアップ体制を整えているという自負があった。
が、しかし、2024年12月23日、一部のデータを失ってしまったのだ。
本記事は、巡回冗長検査 (CRC) エラーが出たSSD故障の経緯と、その教訓を記録するだけの日記である。
SSDは壊れる!データ消失の経緯
筆者はメインPCのデータドライブ(SATA SSD)に、撮影した写真や動画、その他ファイルを一元保管している。
3年半ほど前に新品購入したSSDだが、どうやら故障が始まっていたようだ。
そのSSDの内容は全量を別のHDDにコピーしてバックアップしていた。その“別のHDD”というのは、「裸族のテラスハウス」というケースに2TBのHDDを入れ、ミラーリング(RAID 1)で運用。
バックアップ元のSSD容量が不足気味のため、併せてHDDを拡張したい。そこで、RAID 1を解体してストライピング(RAID 0)に変更した。ここが迂闊だった。
一時的とはいえ、SSDの内容がそこにしかない状態になってしまったのだ。この時点で既にSSDは故障済み。データ消失がほぼ確定した。
巡回冗長検査 (CRC) エラーが発生
「データ消失」とはいっても、すべてのファイルが救出できなかったわけではない。
新しくRAID 0を組んだHDDに、FastCopyでファイルをコピーしようとしたところ、一部ファイルで以下のエラーが発生。
ReadFile(データ エラー (巡回冗長検査 (CRC) エラー) です。23) :
巡回冗長検査(CRC)というのは、2ファイル間の誤りを検出するための、ハッシュ比較のようなもの。CRCエラーは、ファイルが壊れていて元の状態と違うよ、という、メッセージだ。
壊れたファイルは開けないわけではないが、画像や動画の一部が欠けていたり不完全な状態になっていた。
巡回冗長検査 (CRC) エラーが出ると、ファイルの読み取りができないことから、エクスプローラー上での通常コピーも不可に。
▼送り側のファイルまたはディスクから読み取れません。
コピー不可ファイルを強制コピーする「Roadkil's Unstoppable Copier」
壊れていない部分だけでもコピーしておきたいので、「Roadkil's Unstoppable Copier」というツールで強制的に転送した。
使い方は簡単。多分見ればわかる。「最良のデータ復元」にするとかなり時間が掛かるので、バランスを見ながら調整したい。
バッチ実行モードが用意されているので、FastCopyのログからファイルパスを拾い、一気に処理した。
ただし、読み取れない部分が修復されるわけではないので、コピー先にできたファイルは不完全な状態のままとなる。
絶対しよう、多重バックアップ。
幸い、写真や動画については、Amazon PhotosとGoogle フォトにもアップロード済みだった。
失ったファイルについても、一生見ないであろうリッピングデータ等ばかりで影響は軽微。
それでも、データの一部が欠けてしまったことは精神的ダメージが大きいし、他のファイルも壊れるのでは?という不安は払拭できない。
「バックアップは重要」というのは言うまでもないが、なかなか実践できてない方も居るのではないだろうか。
多重バックアップは絶対しよう!!!
この記事を見たあなたは、今すぐにでも自身のバックアップ体制を見直してみてほしい。