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Apple Vision Proの「重い/痛い」を軽減!ライトシーリングを外して使う追加バンドを試す

2024年7月19日

2024年6月に日本でも発売となった「Apple Vision Pro」。筆者も購入し3週間ほど使っているが、600グラム超えの本体重量が如何せん重く、顔が痛くなるという課題が浮き彫りになっている。

今回はApple Vision Proの重さから来る装着感の悪さや不快さを解消すべく、2つのサードパーティーアイテムを入手したので試していく。

購入したアイテムと入手先

3Dプリンタで印刷したオリジナル商品を手掛ける「しのぶ工房(@shinoblogavi)」による2製品を購入。

  • ヘッドバンド Band Pro
  • ノーズパッド Nose Pro

記事執筆時点での価格は2つセットで3,630円。メルカリShopsまたはBOOTHに出品されている。それぞれ個別販売もあり。

ヘッドバンド Band Pro

ヘッドバンド Band Proは、純正のソロニットバンド/デュアルループバンドにプラスする形で付ける「追加ヘッドバンド」だ。

ライトシーリングを外した状態で使うこともできるので、顔の圧迫感軽減が期待できる。

シートベルトのような素材で、硬い印象を受ける。

ノーズパッド Nose Pro

ノーズパッド Nose Proは、鼻に当てるタイプの固定器具。パッドの部分は可動式で位置調整が可能。

以下、ライトシーリングの有無とデュアルループバンド/ソロニットバンドの組み合わせをレビューする。

Band Proで荷重を分散(ライトシーリングあり)

Band Proとの併用は、どちらかといえば「デュアルループバンド」のフィット感がより良かった。

デュアルループバンド+Band Pro

顔への負担がわずかに軽減。頭全体を前後と上から締めるような形になるので安定性は増すが、頭部の締め付け感は強まった。

後ろのバンドを比較的緩めにできるが利点。

正直、Band Proの有無で大きな変化は感じなかったものの、特にデメリットはないので「あったほうが良い」ことは確か。

ソロニットバンド+Band Pro

前頭部からApple Vision Pro本体を吊り下げるような状態になるため、ソロニットバンドのみでの装着時と比べて目の上側の圧迫感が軽減。重力に引っ張られる感じが少なくなった。

位置合わせ次第ではあるが、下側に隙間が空くので、外界が見えるのが気になるかも。

ライトシーリングなしでも意外と安定する

続いては、顔を覆う「ライトシーリング」を外した状態で試す。

デュアルループバンド+Band Pro

顔に何も触れなくなるので、長時間使用特有の不快感はなくなる。

ただ、やはり頭全体を押さえつけられているように感じ、また別の鬱陶しさはある。

当然ながら周囲の光を取り込んでしまうため、没入感は皆無。ただ、想像よりも映像が環境に馴染み、ライトシーリングなしでも普通に使える印象。操作系も問題なし。

背筋を伸ばした良い姿勢では、思いのほか安定する。

Band Proを強めに締めれば寝ながらの使用も可能。唯一、両脇の調節用プラスチック留め具が当たって痛いことが欠点であり、それを除けば十分実用レベルだ。

締め付けが弱いと、レンズとの距離が近づきすぎてしまい、まつ毛が触れる。筆者の利用シーンは、もっぱら楽な姿勢での動画コンテンツ消費なので、個人的にはあと一歩という感想だった。

逆に、Apple Vision Proの利用用途が「Macの仮想ディスプレイでの作業」という方には向いていると言える。

ソロニットバンド+Band Pro

ソロニットバンドとの組み合わせでは、デュアルループバンド同様、Band Proを強めに締めれば結構安定する。髪の生え際あたりにベルトが来るようにするのがコツ。

むしろディスプレイから離れすぎと言われてしまうこともあり、やはり位置調整はかなりシビア。

デュアルループバンド+Band Pro+Nose Pro

ノーズパッド Nose Proに関しては、正直個人的にNGだった。

ライトシーリングがないことにより、たしかに目周りに何も触れないのだが、その分の荷重が鼻の頭に集中。数分で鼻が痛くなってしまった。負荷を分散できるライトシーリングの方がマシ。

ちなみに、「メガネを装着したままでも使える」とのことだったが、自分のメガネではアイトラッキングの精度が落ち、Optic IDも効かず。素直にZEISS Optical Insertsを買ったほうが良い。

ソロニットバンド+Band Pro+Nose Pro

この組み合わせでは、そもそも画面との距離的にNose Proが鼻に触れなかった。Nose Proを付ける意味はなし。

まとめ:Band Proは重さ問題に一定の効果を発揮

顔や頭にかかる荷重はできるだけ分散させた方が良いに越したことはない。そういった意味でBand Proは一定の効果を発揮できたと言える。

ライトシーリングを外しての運用については、周囲が見えることによる違和感は少なく、光学シースルー型のゴーグル的に使えてこれはこれでアリという感想。Band Proなしでは実現できないので、それだけでも価値ある一品だ。

ただ、やはり本体が重いことには変わりなく、凄く快適!とは言い難い。いずれにしても、位置合わせがかなりシビアで、毎回の調整が面倒だった。

根本的な解決にはならないが、いくらか快適度はアップするので、装着感の悪さに悩んでいる方は是非お試しあれ。

★商品リンク:Apple Vision Pro 用 ヘッドバンド Band Pro ノーズパッド Nose Pro セット[メルカリShops]

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Tek-Next(管理人)

2021年よりパソコンやスマートフォン、ガジェットに関する記事を投稿。デジタル機器のレビュー/検証のほか、実地調査を含むセール・特価情報の発信で数百万人以上の訪問者を獲得。

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