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「AirPods 4」vs「AirPods Pro 2」比較レビュー!実用的なノイキャン搭載の開放型来る

2024年9月25日

2016年末の登場以来、ワイヤレスイヤホンの代名詞となった「AirPods」シリーズ。2024年9月20日にノーマルバージョンでは4世代目となる「AirPods 4」が発売された。

筆者が購入したAirPods遍歴は、初代・2・Pro 2に続く4台目となる。

本記事では「AirPods 4」を実際に使った感想や良い点・悪い点を「AirPods Pro 2」との比較形式でレビューしていく。

なお、本記事で紹介するAirPods 4はアクティブノイズキャンセリング搭載モデル、AirPods Pro 2は2022年に発売されたLightning端子を備えるAirPods Pro(第2世代)を指す。

長時間でも疲れない装着感の軽さは健在

(Proではない)AirPodsシリーズの特徴は、何と言っても圧倒的な装着感の軽さだろう。

AirPods 4は、豆型のドライバーの四隅が耳に張り付くように内側から押されるような感覚があり、AirPods 初代や2代目と比べると付け心地はほんの少し劣る印象だ。とはいえ、着け心地が抜群であることに変わりなく、長時間でも疲れないのは大きなメリットと言える。

人によるかもしれないが、筆者の場合は頭を左右に振ってもイヤホンが耳から滑り落ちるようなことは無かった。

また、横向きに寝転がりながらでも耳が圧迫されないので、いわゆる「寝ホン」としても活用できるだろう。

「AirPods 4」と「AirPods Pro 2」を3つの観点で比較

「AirPods 4」と「AirPods Pro 2」を、ノイキャン・外部音取り込み・音質の3つの観点で比較する。

ノイズキャンセリングの強さは予想以上

AirPods 4のノイズキャンセリングの強さは、インナーイヤー(開放)型で最強クラスだ。このタイプのイヤホンとは思えないほど、想像以上のノイキャン性能を発揮する。

低音域を中心に環境音がカットされ、周りの音レベルが5段階くらい小さくなるイメージ。PCのファンやエアコンの駆動音は“サーッ”という音がわずかに残る。

「耳になにも入れていないのに音が詰まっている」ような感じで、言うならば耳が悪くなったような第一印象だった。

さすがに、イヤーチップで物理的に音をシャットアウトできるAirPods Pro 2には劣るが、ノイキャン具合としてはかなり高レベルと言えるだろう。

屋外の道路脇など比較的騒がしいシーンでは、主に高音域だけが聞こえてくる。電車の車内では、モーター音はかなり消えるが、他人の会話は聞き取れる。AirPods Pro 2では会話の内容までは判別できなかった。

筆者は散歩中にラジオを聴くことが多いのだが、AirPods Pro 2のノイキャンは強すぎて周りの音が聞こえず、逆に危険だと感じる場面に遭遇した。AirPods 4では適度に外音が聞こえてくるため、歩きながら使うのには丁度良い塩梅だ。

なお、AirPods 4は専用の最適化がなされているためか、イヤーチップを外したAirPods Pro 2より、圧倒的にノイズキャンセリングが良く効く。

外部音取り込みが使えるが、オフとの差は少ない

AirPods 4にはAirPods Pro 2と同様に「外部音取り込みモード」があるが、オフ(何もない状態)との差は少ない。

筆者はステムを長押ししたときの動作を「オフ」か「ノイキャン」で切り替わるように設定している。

「AirPods Pro 2のノイキャン状態」と「AirPods 4のオフ」では、後者の方が自然な聞こえ方をする。環境音を聞きながら音楽や音声コンテンツを楽しみたい方は、AirPods 4を選ぶと良いだろう。

音質は明確な違いあり

完全に筆者の肌感になるが、音質には明確な違いがあるように感じた。

AirPods 4は全音域で音圧が弱く、シャリシャリした音が目立つ。対するAirPods Pro 2は、低音~高音までしっかりと耳に届けてくれる印象だ。

ただ、両者とも特定の周波数を強調しすぎず、良くも悪くも特徴のない音であることに変わりない。実用に足るクオリティを備え、シーンを問わず生活に溶け込むイヤホンと言える。

AirPods 4の惜しい点

AirPods 4のデメリットについて触れる。

スワイプで音量調整ができない

AirPods Pro 2は、ステムの部分にタッチコントロール用のセンサーを搭載しており、上下にスワイプすることで音量調整が可能。他方AirPods 4では単なる感圧センサーに置き換わっている。

主にApple Vision Proでの使用時など、再生デバイス側での操作に一手間掛かるような場合に不便を感じた。

ここはコストを掛けてでもPro同様のセンサーを搭載してほしかった。

MagSafe充電非対応

こちらもスペック表から読み取れる部分だが、AirPods 4のケースはMagSafe充電に非対応となっている。

筆者個人としてはApple Watchの充電器かQiワイヤレス充電を使っているので、特段困らないが、気になる人は要注意。

まとめ:実用的なノイキャン搭載の開放型として唯一無二

繰り返しになるが、AirPods 4のアクティブノイズキャンセリングの強さには素直に驚いた。

筆者は以前にも「HUAWEI FreeBuds 3」といった同種のノイズカット機能を搭載した開放型のイヤホンを試したことがあったが、ここまで実用的な製品は初めてだ。ノイキャン目的で買っても後悔しないレベル。

イヤーチップを耳に押し込むタイプのカナル型イヤホンが苦手な方には、まさに唯一無二の選択肢と言えるだろう。

個人的にはApple Vision Proのロスレスオーディオに対応した点が嬉しいポイント。室内利用を中心に、これからAirPods 4をフル活用していきたい。

  • この記事を書いた人

Tek-Next(管理人)

2021年よりパソコンやスマートフォン、ガジェットに関する記事を投稿。デジタル機器のレビュー/検証のほか、実地調査を含むセール・特価情報の発信で数百万人以上の訪問者を獲得。

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